COVID-19のせいで巣ごもりしていることで、手元にあったサブの機器でニアフィールドリスニング環境を作ってみたのですが、価格から考えられない音が出てきたので、もうちょっと手を加えてみようと。
【システム構成】
[NAS(QNAP TS-431P)] - [AMP/DAC(Marantz M-CR603)] - [SP(QUAD 12L2)]
このシステムを構成しているモノのコアはマランツのネットワークCDレシーバー(コンポ)で、音楽データは外部のNASからLAN経由、またはPCに接続されたDAC(DENON DA-10)からAUX接続で音を入れており、変更できるポイントが少ないのでオーディオ沼が浅めで済む利点(爆)があります。
しばらく聴きこんでみたところ、低音が少しブーミーで高音が濁っている気がしてきました。この時点で使っていたスピーカーケーブルは、メインシステムで余っていたカナレ 4S11Gです。
音質アップすべく、かないまるさんのWebサイトでヒントを探していると、スピーカーケーブルの接続点は、ねじ止めだと全ての電線に信号が流れないので、このポイントを改善する必要があるとのことです。ケーブル末端処理は圧着だと工具が必要だし、より線が一本でも切れてると音質に影響あるからハンダを選択した方がよいでしょうと書かれています。そもそもハンダを否定したところで、基盤の電気回路接続点はハンダなんだから、ナンセンスだと。
ただ我が家には圧着工具があるんです。せっかくなので、効果は不明なもののソルダーレスを目指してみます。
スピーカーケーブルは過去の経験から、モガミ 3082に決定です。300~400円/mで入手でき、これ以上の音を奏でるケーブルは他にないと思います。
ただこのケーブルは同軸型なので、他のケーブルに比べると加工が面倒です。芯線の外皮はそのまま利用できますが、シールド側のジャケット(外皮)を剥いた箇所とシールド線自体をショートしないように絶縁加工する必要があります。
モガミ #3082(15AWG 同軸スピーカーケーブル)
末端処理ですが、audioquestが圧着式のバナナプラグを販売しているようですが、日本では逸品館以外で取り扱いがないようです。唯一無二であるものの、いいお値段します。
Yラグでバナナプラグを代用しようと思いましたが、実測でAMP側はサイズ的に難しいことが判明しまして、AMP側とSP側でコネクタを変えてみることにしました。
audioquest BFA(圧着式バナナプラグ)
ニチフ TMEX 2Y-8(Yラグ 圧着端子)
あとはシールド線の絶縁を熱収縮チューブで処理する必要があります。
モガミ3082の仕様を見ると外皮(ジャケット)は"Flexible PVC 塩ビ"と書かれており、熱収縮チューブも同じ塩ビがいいんだろうと。調べてみると入手が容易なスミチューブAは、ポリオレフィンなので素材が違う。ヒシチューブUGEBは軟質ポリ塩化ビニル製ですが、調べた限り受注生産のようで、少量を切り売りしている店はありません。
もう一度スミチューブのラインナップを確認したところ、スミチューブVの素材が"軟質難燃性ポリ塩化ビニル樹脂"で、オヤイデで切り売りしていることを見つけました。
スミチューブV 3.0mm
あとは外皮(ジャケット)を剥がした箇所の絶縁に同じく塩ビのテープを用意します。
それってビニールテープだと思うのですが、ビニールテープだとはがれてベタベタするので、本来自己融着テープの保護に使うものらしいのですが、良質なビニールテープを用意します。
アサヒSテープ(粘着性ビニールテープ)
上記部材を用いたケーブル制作過程は割愛
圧着加工には専用工具(裸圧着端子用圧着工具)をお勧めします。
熱収縮チューブ加工に熱風機があると楽ですが、ハンダ近づけるなり、ドライヤーの空気の吸入量を減らして代用(保証しません!!)できなくないです。
AMP - SP間はバイワイヤ接続のため、同じケーブルを4本作製しました。
作製後、逸る気持ちを抑えて、カナレ4S11Gで聴きこみ、モガミ #3082に交換しました。
まずはドンドン/シャリシャリした音が入っている、宇多田ヒカルのハイレゾを再生してみました。が、time will tellの最初のコーラスからすでに音が違うので驚きます。音が明らかにクリアなんですが、ありがちな刺々しいキンキンした音ではありません。音場のしっかりしていて、レコーディングエンジニアが意図した場所で音が鳴っている感じです。
First Loveのボーカルはこんなに聞こえるんだと感心、Addicted To Youでの低音はソースが過剰なんですが、このアンプがこの量の低音を鳴らしいてることに驚くばかりです。
想像以上に音が鳴るので、ソースをライブ盤に切り替えてみます。
Duet , Chick & Hiromi
ブルーノート東京のライヴ録音盤で、一曲目のVery Earlyから観客の食器の音が随所に入っていて、ライヴ感が味わえます。聞こえてくる食器の音が気持ち多く聞こえ、鳴ってるポイントもはっきりしています。音の解像度が上がった感じです。
ライブ盤ついでに、某オーディオショップが視聴で使っている、グレースマーヤのライヴ版です。
Last Live at DUG , Grace Mahya
Mona Lisa冒頭の絃を弾いてる感じが再生できてることと、だいぶ左に寄った録音だったんだなと気づきます。
シンプルに録音されている、おじさん2人が気持ちよく歌っている名盤。これもある意味ライヴ盤なんですが。
RIDING WITH THE KING , B.B. KING / ERIC CLAPTON
Key To The Highwayは録音した状況が見えます。
かないまるさんのサイトで情報を得ている者としては外せないでしょう。
camomile smile , 藤田恵美
Eternal Flameのボーカル、綺麗です。中央で上から聞こえるようにするスピーカーセッティングの課題はこの環境だとムズイなぁ。QUADはいい加減にスピーカー置いても、ある程度は音場を作ってくれるので、と言い訳してみる。
このスピーカーケーブルと末端処理、圧着バナナプラグ以外はコスパ的に最強ではないかと。
同一条件で高級スピーカーケーブルの音を知らないので、個人の主観ですが。。。(^-^;
メインシステムのスピーカーケーブルも同じなので、そのうち同じ末端処理で音質確認してみようと思います。
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