2018年12月31日月曜日

実家のインターネット接続環境を安くしたい

お盆と正月の帰省で、草刈りからIT環境まで色々と相談される訳でして。。。

物好きな親父が引いた"フレッツ光"の月々の利用料支払いが、年金暮らしの母親には負担となっており、インターネットいらないからなんとかしてとの相談があり、色々と調べました。

現状の内訳は、
フレッツ光ライト F利用料 : 3,200
フレッツ光ライト 通信量 : 1,316 (データ通信量:788MB)
ひかり電話 基本料 : 500
ナンバーディスプレイ使用料 : 400
ひかり電話 (通信料) : 120
ユニバーサルサービス料 : 2
消費税 : 443
OCN光withフレッツ利用料等 : 1,188

合計 : 7,169円

"フレッツ光ライト 通信量","ひかり電話 (通信料)"の変動費があるとは言え、同費用は微々たるもので、年金暮らしにこの金額は酷です。これ以外にdocomoガラケーの料金も払っているので、NTTグループに毎月9,000円程度支払っています。

とは言え、インターネット接続環境をなくすと、IoTによる遠隔監視(未導入)や帰省時にネット難民になってしまうので、どうしたものかと。それにWindows Updateなどのパッチ当てができなくなりますし。
# インターネット接続環境がWindows OSの維持管理費用かと思うと腹落ちしないが。。。

1.加入電話(メタル線)契約に変更
"電話加入権"が残っていないと、36,000円必要となりますが、幸いにも2012年に光回線に切り替えたようですので、権利残っています。よって電話サービスは"加入電話"となります。
実家はNTT西日本管轄の2級取扱所のため、プッシュが1,600円、ダイヤルが1,550円に、ナンバーディスプレイ契約が月額400円となり、加入電話(固定電話)の基本+オプション料金合計が月額2,000円となります。


基本料金
電話サービス取扱所の種類3級取扱所2級取扱所1級取扱所
加入電話プッシュ回線用1,700円1,600円
ダイヤル回線用1,700円1,550円1,450円
加入電話・
ライトプラン
プッシュ回線用1,950円1,850円
ダイヤル回線用1,950円1,800円1,700円
ナンバーディスプレイ
回線種類加入電話、加入電話・ライトプラン等
月額使用料住宅用:400円(税抜)事務用:1,200円(税抜)
工事費2,000円(税抜)/回線

2.ADSLに変える?
niftyの12Mbps契約で月額2,152円(工事費別)、NTT系のADSLサービスは新規受け付けが終了しており、現在ADSLサービスを提供しているのはソフトバンクだけ。が、ソフトバンクもNTTの局舎を利用してサービス提供しており、サービス継続提供にあたりどう頑張れるか不明なので、料金にメリットなければ選択する事はない。
まぁ選択肢がソフトバンク系一択なので、後から回線切り替えの勧誘がかかりそうで嫌なんですが。。。

3.モバイル回線を追加
母親のITリテラシーを鑑みて、スマホでテザリングすればなどと、簡単に解決できる問題ではない。ただ、格安SIMサービスを利用してインターネット接続料金をさげる事はできるはず。という事で、モバイルルータを物色。ファーウェイ製でもいいのですが、国内メーカーに頑張ってほしいのでNEC一択です。

"LTEモバイルルータ"と"LTEホームルータ"の選択肢があり、ネットで検索してよく出てくるのは、モバイルルータの"MR05LN"です。これは現行のホームルータからの置き換えを想定すると、常時ONや有線LAN接続が必要となるため、クレードルが必要です。同製品を購入するメリットとしてSIMスロットが2個あるので、契約容量使い切ったタイミングでキャリアを切り替える事ができるようですが、それってリテラシーがある前提なので、今回は見送ります。

一方、ホームルータの"HT100LN"は据え置きを想定した製品で有線LANを標準で装備しています。またバッテリーを内蔵していないため、お値段もお安くなっています。
あとは、どのMVNOの提供する格安SIMと組むかがポイントです。製品が対応している周波数帯がポイントとなります。HT100LNはバンド1,19,26をサポートしています。

Aterm HT100LN WANインターフェース仕様

LTE
インタフェース※1
FD-LTE周波数帯※2バンド1(2GHz)
バンド19(800MHz)
バンド26(800MHz)
伝送速度※3受信時 150Mbps
送信時 50Mbps
3Gインタフェース非対応

総務省の事業者ごとの周波数割り当てを見ると、HT100LNが800MHz帯(プラチナバンド)で使えるのは、NTTドコモ系とKDDI(au)系であることがわかります。


事業者




周波数帯
700MHz
800MHz
900MHz
1.5GHz
1.7GHz
2.0GHz
3.5GHz
バンド28
バンド
18/26
バンド19
バンド8
バンド11
バンド21
バンド3
バンド1
バンド42
NTTドコモ
KDDI/沖縄セルラー(au)
ソフトバンク (Y!mobile含む)
(平成30925日現在)

"Aterm HT100LN 接続確認済みLTEサービス事業者リスト"にもドコモとauの回線を利用したMVNOの名前が並びます。同リスト内にソフトバンク回線は保証外との記載がありますので、バンド1だけでは屋内での接続がカバーできないとのことかと。


Aterm HT100LNとMVNOのSIM組み合わせだと、次のようになる。
・Aterm HT100LN : 1.3万円程度(イニシャル)
・MVNO SIM(格安SIM) : 1〜2千円程度(ランニング)

問題は、MVNOの格安SIMの選択で、バリエーションが豊富すぎる。
前途したように、Windows PCのセキュリティパッチ当てがメイン(爆)、Windowsパッチの容量を考えると月あたり1.5GBを見込んでおく方が無難かと。
データ専用SIM、容量2GB/月、速度制限なし、Docomo系は混み合って速度低下するとの風評があるので、KDDI(au)系で1,000円程度に収まるプランが良いかと。

なんかあった時に役に立つかわからないが、実店舗があるのがイオンモバイルとUQ mobileで選択するとして、通信量無制限(500Kbps)のサービスに切り換えることができるUQと、通信量ごとに細かいプランがあるイオンモバイル。料金はイオンモバイルが安価だが、年末年始に実家から動かずに調達するには、UQ mobileが都合がよかったので、"UQ mobile ウェルカムパッケージ"をお取り寄せ。これで3,000円の契約費用が350円になります。



MVNO事業者プラン       通信容量月額SMS機能初期費用データ繰越容量追加契約
イオンモバイルデータ2GBプラン(タイプ1・au回線)2GB/月
842円/月
標準対応3,240円可能(翌月まで)追加高速データ通信容量1GB単位で518円/回最低利用期間・解約金なし
mineo(マイネオ)auプラン(Aプラン) シングルタイプ(3GB) データ通信のみ3GB/月972円/月データ専用SIM3,488円可能(翌月まで)パケットチャージ100MB 162円最低利用期間なし
IIJmio(みおふぉん)タイプA ミニマムスタートプラン SMS対応(3GB)3GB/月972円/月標準対応3,678円可能(翌月まで)データ量超過後の速度:0.2Mbps最低利用期間は利用開始月の翌月末日
UQ mobileデータ高速プラン3GB/月1,058円/月標準対応3,240円可能(翌月まで)データ量超過後の速度:0.2Mbpsデータチャージ100MBで216円(500MBで540円もあります)最低利用期間・解約金なし


結果、

加入電話 : 2,000円/月
インターネット:1,058円/月
合計:3,058円/月

前記の通話料抜きの金額が約7,000円、加入電話 + モバイル回線利用に見直しで約3,000円に月額を圧縮することができます。厳密にはイニシャルコストにホームルータ(13,000円)とMVNO SIMの調達費用(350円)と加入電話の工事費(3,000円)が必要ですが、4,000円の圧縮分があるので、4ヶ月で元が取れます。

これを機に、実家の通信環境を見直してみませんか?
















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